コラム

Food EXPO Kyushu<国内外食品商談会>S会議 会議録(後編)

西 宏史氏、本松 洋氏

出展企業
現地に行って旬の情報やニーズをつかむ

西福製茶株式会社 西 宏史氏

約10年前からお茶の輸出を始め、現在約10カ国と取引がある。まず現地に行って実演販売を行い、さらに販売者やバイヤー、一般消費者の意見を聞きつつ、自社の商品の弱みや強みを確認しながら進めてきた。
ブームの抹茶に関しては小売業者や飲食店に抹茶の提供方法やレシピなどの提案も行ったのが奏功した。入会している「福岡フードビジネス協議会」での食品業界の情報共有、共同での商談会の出店、現地の販売会への参加などの活動も事業の糧になっている。

 今後、東南アジアなど新興国のアイデア豊富な若い世代が「日本のお茶はもうかる」ということで起業していきそうだ。近い将来彼らと競争になることを想定し、今後も現地のニーズや情報を把握し、自社の分析を徹底していくことが販路開拓には大切だと考えている。

出展企業
ハラール対応やグルテンフリーの商品も開発

オーケー食品工業株式会社 本松 洋氏

創業して約半世紀の弊社は業務用のいなりずしの皮を製造し、現在28カ国ほどに輸出している。弊社が創業する以前、古くは明治時代の日本から世界各地に渡った移民の方々が、国を離れても「ハレの日」にいなりずしを作ってきたという長い歴史がある。世界中に広がったこの食文化を通じて、本格的に海外ビジネスに取り組むようになり5~6年目。「福岡フードビジネス協議会」にも入会している。

菜食主義者は世界中で4~5億人ともいわれ、いなりずしはビーガン(完全菜食主義者)やベジタリアン(菜食主義者)にも注目されている。現在イスラム教の戒律に沿った「ハラール食品」やグルテンフリーのいなりずしの製造など新しい試みも展開中だ。いなりずしは富裕国の人でなくても買える。単価が低いだけに数多く売る必要があるためバイヤーの方々にお力添えをいただければと思っている。

 

◆質疑応答

現地に行くことと強い意志が大切

 

-海外マーケットを攻めるには人材が重要だと思うが、どのような陣容で海外向け事業をやっているか。またそういったことに関するアドバイスをお願いします-

(西福製茶:西さん)海外に関しては今までずっと私が1人で担当してきた。英語はできないが、携帯端末の翻訳サービスなどを使えばどうにかなる。まず現地に行くことが大事。販路も拡大しており、海外からのインターンも増えた。今後はそういった人材を活用しながら、さらに事業を発展させたい。

(オーケー食品工業:本松さん)
究極的に言うと現地の言葉で「うまい」「まずい」「高い」「安い」を覚えれば何とかなる。「欲しい」と「売りたい」のベクトルが合えば、理屈を超えてその瞬間に決まるケースのほうが圧倒的に多い。大事なのは強い意志と業績の最終目標を決めておくこと。

 

◆総括

本当にいい日本商品でないと売れない
Food EXPO Kyushu実行委員会 川原 正孝実行委員長

 

世界の様々な志向が言及される中で、一番感じているのは日本商品として「良い物」、「本物」でないと売れないということ。
フードエキスポ九州は5回目を迎えたが、出展者もバイヤーも年々増えている。フードエキスポ九州の出展者がまとまっている事でビジネスマッチングの場としての価値が出てくる。海外戦略を進める場として活用して欲しい。
 

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